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【英ポンド】 手掛かり難から膠着気味の展開か

発行済 2013-10-31 09:47
更新済 2023-07-09 19:32

英ポンド/円相場は、1ポンド=157円台を中心に揉み合う展開になっている。特にポンド独自の目新しい材料が見当たらず、膠着気味の相場展開になっている。10月22日の159.53円で当面のピークを確認するも、本格的にポンド売り・円買いを仕掛けるような動きもみられず、明確な方向性を打ち出せていない。

10月22日に発表された9月米雇用統計で非農業部門就業者数の伸びが市場予測を下回る中、対ドルではポンド高が進行する場面も見られた。ただ、その後はポンドが急反落するなど決め手に乏しい展開になる中、ポンド/円市場では短期筋のポジション調整が活発化している。ユーロ/円は上値追いの展開が続いているが、160円の節目を前に足踏み状態が続く中、ややポンドの上値が圧迫されている。もっとも、23日に公表されたイングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)議事録(10月9~10日開催)が、ややタカ派的な内容と評価される中、大きくポンド相場を売り込むような動きも見られない。MPC議事録では、メンバーから予想を上回る経済成長を背景に、想定よりも失業率の低下が早いといった指摘もあり、英実体経済に対する信認回復がポンド相場をサポートする展開が続くことになるだろう。

来週はMPCが開催されるが、特に政策変更は想定されていない。経済指標も総じて前月から横ばい状態が想定されており、手掛かり難から方向性を打ち出しづらい展開が続く見通し。ドル/円相場も膠着感を強めており、クロス円の視点でも仕掛けづらい地合になっている。ポンド高・円安トレンドにおける踊り場局面が続く可能性が高い。

テクニカルでは、一目均衡表の基準線(157.34円)と交錯する展開に。その下の支持線は雲上限の156.82円となり、そこから下は156.00円、153.80円と続く。サイコロジカルは、前週の8勝4敗から7勝5敗に。14日RSIは53.10。

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